私は普段は会社員として、従業員が数千人のそこそこ大きな企業で働いています。
今年度からまたいろいろと環境が変わり、半年が経とうとしていますが、
本当に息苦しい。
私が悪い、会社が悪い、とかいう話ではなくて、単純に私と大企業の相性が悪い。
ちょっと最近あまりにもストレスがひどいので、私がなぜ大企業に向いていないのか、それを分析してみます。
私と同じような性格の方、大企業に入ってもなかなか辛いかもしれませんよ。
① 何をやるにも、まずは承認
私:思い立ったら即行動しないと気が済まない
会社:複数のお偉いさんの承認がないと、勝手に動くことは許されない
私にとってはこれが一番のストレス。
現場の人間同士で話していると、プロジェクトを進めるためのアイデアが湧き立ってくるものです。
アイデアの検証がすぐ実行可能であれば、明日にでも、いや今すぐにでも行動に移したいのが私という人間です。
しかし、そこそこ規模が大きい会社では、上司の許可なしに勝手なことをやるのは許されません。
そして、上司も暇ではないのでそんなにすぐ相談できるわけでもなく、さらに複数の上司の許可を得る必要もあるので、スピード感はどうしても遅くなります。
会社としてはあるべき姿かもしれませんが、物事をスピード感持って進めたい、という人にとって、この環境は恵まれたものではありません。
② アンチ内向型
私:内向型で、対人コミュニケーションで疲労するタイプ
会社:外向型バンザイ!内向型は外向型を見習え
これはもう、社会全体の課題でしょう。
私は典型的内向型です。人とのコミュニケーションで、エネルギーが削がれていきます。なるべく仕事は少数精鋭で、コミュニケーションコストが少ない組織で働きたいタイプです。
一方、大企業では内向型に人権はありません。仕事は基本、他部署も含めた大きなワーキンググループで行われるのが前提。部署間でうまくコミュニケーションが取れるのは前提で、それができない人は仕事ができない人として扱われます。
少数精鋭で働くか、大組織が働くかの大きな差はコミュニケーションコストにあるといっても過言ではないでしょう。内向型の人間には、厳しい戦いが強いられます。
③ 仕事に裁量がない
私:自分の判断、自分の責任で仕事をしたい
会社:上司、会社が求めるとおりに仕事をしてほしい
これは①何をやるにもまずは承認に通じる話ですが、とにかく自分の意思で仕事はできません。
自分のやりたいことが上司にもハマればいいのですが、上司が理解できないことはいくら自分がやりたいことでもできません。
せめてやるべきことをやった上で、自分の責任でやるのであればOKくらいの裁量があってもいいように思うのです。
④ 「没個性的たれ」の風潮
私:自分の強みを活かしたスタイルの仕事がしたい
会社:自分の弱みを消して、当たり障りのない人間に育成しようとする
会社としては、扱いの難しいトガった人間よりも、扱いやすい没個性的な人間を求めます。
例えば、私は思い立ったら即行動タイプで、行動力が強み。細かいことは気にせず、まずは行動し、PDCAを高速で回すことで成果を挙げることが得意です。一方、細かい事務作業、ルーティンワーク、誰でもできるようなことに時間を使うのがストレスで苦手です。
しかし、このような人間に対して、会社は「あなたは細かい事務作業が苦手だから、それを克服できるようにがんばりましょう」という指導をしてきます。
人には誰しも強みと弱みがあり、強みによってのみ人は成果を挙げられます。弱みを潰すのは時間の無駄で、人の弱みは組織でカバーし合うべき。そのために組織は存在します。
弱みをなくそうとすることで、できあがるのは没個性的な人間です。強みもなく、弱みもない人間。
そのような人しかいない会社に、一体何を成し遂げることができるのでしょうか。
自分の特性に合った環境を見つけること
人には誰しも得意なこと、苦手なことがあります。
自分の苦手なことばかりが強いられる環境では、自分にとっても雇い主にとっても不幸です。
自分は何が得意で、その強みを活かせる環境はどこなのか。自分は何が苦手で、その弱みが目立ちづらい環境はどこなのか。
それを常に考えて、自分の特性に合った環境を見つけることが大切です。
大企業に入ることが悪いことだとは思いません。それによって得ることが多いのも事実です。ただ、何事にも相性というものがあります。
私は、今いる環境が自分に合っているとは到底思えないので、次なる道を模索していこうと思っています。
就職先の選び方について悩んでいる人にとっての、何かの参考になれば。
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